2024年度サピエ研修会(オンライン参加)の報告
F.S、S.K
|
サピエ図書館は読書が困難な方のための国内最大のインターネット図書館です。
毎年2名ずつ交替で研修会に参加しています。
7月4日〜5日、各委員会から「サピエの現状と課題」「質の高い音声デイジーデータ製作」など、
さまざまなプログラムが行われ、合計245名が参加しました。
このうち、7月5日点訳委員会のプログラム「サピエ図書館登録点字文書製作基準の
ポイントと質問の共有について」を報告します。質問は会の点訳に関係があるものを抜粋しました。
登録点字文書製作基準はツールバーのヘルプからも確認できます。
|
- 点字データは1巻ごとに次の順でまとめます。
標題紙のページ付けは不要。 目次は本文の通しページと区別(モク1,モク2など。1枚の場合はページ付けを省略可。) まえがき・序文などは下がり数字などで本文と区別(本文と連続性が強い場合は本文と通しページとする)。 本文はshift+F6でページ番号付加、本文が奇数ページで終わっても偶数ページのページ付けをする。 奥付のページ付けは不要。
★会では点訳書凡例を下がり数字で入れるときは、目次が1枚でもモク1、モク2とします。
2巻目以降も同様。
- 「改行マーク」と「改ページマーク」を適切に付けるように注意して下さい。
両面プリンターでの打ち出しの時に不具合が出る場合があります。
改行するときには、語や記号類の直後でエンターキーを押し、改行マークを入れる。
ページ替えをするときには、語や記号類の直後でF6キーを押し、改ページマークを入れる。
★校正の時にも正しくつけてあるか、チェックしてください。
- 重複製作の定義(製作基準P23参照)
原本に関して @版次が異なる Aハードカバーと文庫本 B出版社が異なる C翻訳物の場合、訳者が異なるは、重複とはみなさない。
★ハードカバーはサピエUP済みでも文庫本は着手できます。
- シリーズもので、1 冊目では副書名の部分が 2 冊目以降は各巻書名になる場合、
原則、サピエ図書館のTRC や国立国会図書館の書誌を参考に書名や副書名を判断します。
1冊目と2冊目の標題紙・奥付が異なることはよくあることで問題ありません。
- 「改訂版点訳問題集1」「改訂版点訳問題集2」に続き、今年度中に『改訂版点訳問題集3』を発行予定です。
★会では「問題集1」「問題集2」は問題・解答ともにダウンロード済みです。
9月で講習会終了の新入会員の練習用には改訂版を使用しますので、
今のうちに準備しておくと安心ですし、点字を読めるようにしておくことも大切。
|