「中途視覚障害者は点字を使えないと思い込んでいませんか? 中途視覚障害者への点字指導」を受講して S.K
某当事者団体の講習会を3月にZoomで受講しました。会では中途視覚障害者4名が触読しているため、専門機関での点字指導状況や学習後の点字活用事例などに興味がありました。 1.共通の点字指導法はなく、状況(目標・年齢・保有視覚・そのほかの障害など)によって適した指導法は異なる。 2. なんのために、どんなものを点字で読めるようになりたいのか? 学習手段、読書手段だけが点字習得の目標ではない。手紙やメモが読み書きできる、ラベリング(印付け)でもよい人もいて、それだけでも生活の質は確実に上がる。 3.触読の前に点構成をしっかり記憶することが大切。読みからスタートするが触読の姿勢もポイント。 大きいサイズの点字から始める。 4.どのくらいの速さで読めれば「点字が読める」といえるのか? 中高年の中途 視覚障害者は点字用紙1ページを10分未満で読めると内容が理解できて読書がスムーズになる。(理想的には1ページ1分だそうです!) 5.なぜ中途視覚障害者は、点字を読むのが難しいのか? 加齢・学力・糖尿病・ 他の障害が阻害要因。3ヶ月から1年半の訓練期間中に目標の1ページ10分未満に達した人は11.5% 。目標を達成した事例3名のうち、2名は点訳ボランティアから読みの指導を受けていた。 6.点訳者に望むことは3点。 迅速性(鮮度が大切!本はタイムリーに読めるよう に)、正確性(点字本は正確に)、個別性(個別のニーズに対応できるように)。 地域でいっしょに学ぶ仲間がいることが大きな力になること、読書だけを目標にすることはないことがわかりました。また点訳本は読みたい人に早く正確に届けること、そのために点訳の学習を続けることの必要性も認識しました。 |
はじめての点訳 「7時間目のUFO研究」 H.Y 点訳を終え、「はじめてのおつかい」「はじめてのおるすばん」の絵本を思い出しました。 「はじめて」のことには、ドキドキとハプニングがつきもので、終えた時の安堵感と嬉しさは特別なもの。「はじめての点訳」も同じ気持ちでした。 ワクワクしながら六点入力をはじめたのに、分かち書きもままならず、何度読み返しても、見落としてしまう。どうして「見えない」のだろうと不安になる。ドキドキしながらの先輩方との読み合わせ。優しく教えていただき、「なるほど!」「そうだった!」と学ぶ・・・。点訳したページが増え、完成したときは、安堵と共に、とっても嬉しかったです。 六星会に入れて頂き、学び続けることができ、良かったと実感しています。少しですが、自分の成長も感じています。まだまだ、未熟ですが経験と学びを積み重ねていきたいです。 これからもよろしくお願いいたします。 |
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