全視情協点訳分科会in Zoom S.K 10月13日14日開催の大会2日目の点訳分科会(2時間)のみ、自宅からオンラインで参加しました。分科会の参加者は全国から130人ほど。内容は「質の高い資料製作を行うための校正について」。私の感想を交えながら要点のみ紹介します。 ※ 詳細は回覧中の資料・LINEでご確認下さい。 第1部 講演「校正作業の中で大切にされるべきこと〜職員・利用者の視点から」 講師:水谷昌史氏(日本ライトハウス・東京ヘレン・ケラー協会 元職員) 常識とされていることを疑ってみるやり方で問題提起されました。「点訳、校正は人がやるべきか?AI に委ねる時期ではないのか?」「規則の統一、順守は重要なことなのか?」「点訳、校正に耳は不要か?」「点訳書の利用者は普通に読める人だけか?」「校正に触読者の指は必要か?」。刺激的な問いかけに眠気も吹き飛びました。数々の事例とともに、機械によるシンプルな点訳・校正と人によるていねいな点訳・校正とのすみわけを提言。「触読者はいろんな点字本を読んでいるから柔軟に対応できる。考え方は多様なほうがいい。排除・画一からは点字文化の花は咲かない。」との言葉が印象に残りました。また、点字利用者としての声を聞く貴重な機会になりました。 第2部 事例報告「当館における校正作業の現状と課題」 報告者:田中桂子氏(長野県上田点字図書館) 坂下琴栄氏(香川県視覚障害者福祉センター) 両館とも職員が主体となってBESX導入や研修を行っています。県下の広い地域のボランティアさんを把握するため「通信教育を通じた個別指導」「Zoomで説明したものを YouTube で動画配信」を活用。私たちのように近隣のボランティア同士で顔を合わせて作業ができる環境とは違いますが、コロナ禍でお互いに会えない状況下では参考になる点も多々ありました。また、レベルアップのためにはBESXの校正「備考欄」に詳しい校正理由を書くことが効果的だそうです。理由がわかれば応用が利くからです。 |
I.E 第19回北区内田康夫ミステリー文学賞大賞を受賞した「西ヶ原」の点訳が無事終わり図書館へ納める事が出来ました。校正して頂いた皆様、訂正箇所だらけでご迷惑おかけしました。白金台など東京の地名なので知ったかぶりして下調べもせず間違えたりと反省です。ミステリー本と聞いて事件物の推理小説かと思いましたが話はその様な重い話ではなく、1枚の宝くじからミステリーが始まり途中までは想像出来る話でしたが、最後に登場する人物がこの人だったんだ、とミステリー感に納得しました。地元関連の小説はそれだけで親近感がありますね。長く六星会に在籍していますが、今回初めて打ち出しました。今までは打ち出しの音を聞いているだけでした。紙のセットから苦手なシールの手打ち、ファイリング。私が粗忽者なので心配そうに手元を冷や冷やしながら見て頂いて申し訳なかったです。1冊の点字本を納めるには手数がかかるものだと改めて感じます。以前、筑波大学付属視覚特別支援学校の見学に行ったとき、図書室に分厚い点字本が並んでいるのを思いだしました。最近はデータベース化で扱いやすくなっているので しょう。完成した本が図書館に並ぶのは嬉しいものですね。良い経験をありがとうございました。 |
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