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308号(2020年11月25日発行) 点字で【六星会福祉センタークラス】


映画 『瞽女 GOZE』 見てきました


I.Sさん

  北区田端にバリアフリー映画専門の theaterがあるのをご存じですか? 「シネマ・チュプキ・タバタ」といいます。名前の由来はアイヌ語で森の中のようにゆったりという意味らしいです。
  11月上映作品の「瞽女」を見に行ってきました。瞽女さん・・・その存在もどのような人の呼び名なのか知らないという方もいるかもしれません。明治から江戸時代までさかのぼりますが、盲目の女性が三味線一棹で語り、唄・浄瑠璃・民謡などを視力のまだある人を先頭に3、4人で各地をめぐる旅芸人のことです。映画は新潟県長岡地区に最後の瞽女さんだった小林ハルさんの幼少時代から瞽女親方になるまでのヒューマン物語でした。
  今なら盲目で生まれたとしても人の目に触れずに育てることはないと思います。祖父母の愛情に包まれながらも瞽女になるべく母に厳しくしつけをされますが、 のちに本当の深い愛だったのだろうと切ない気持ちになりました。見習い修行では差別やこころない中傷・いじめや嫉妬を受け 、同じ盲目の師匠や仲間たち彼女たちの狭い世界観からなのでしょうか? 冬の間雪に閉ざされる山間地帯ですが、 春には険しい山河を歩き、山形県にまで自分たちの芸を楽しみに待つ人々がいることを喜びに変えていく、 それは誇りと威厳に満ちていると感じました。
  ハルさんの残した言葉に「良い人と歩けば祭り、悪い人と歩けば修行」。 一人で生きていく為辛いことの連続、ふと今度生まれるときはと漏らしたひとことに私も同じような気持ちだと。 でも「周りの助けと自分の心がけで明るく光が差すとうれしやね。」 96歳の歌声はビンと張っていました。 2005年4月・105歳の大往生に心から拍手を送りました。

I・Sさんは、触読練習のために毎週ボランティア室に通っていらっしゃいます。


《くらすめいと》最近思う事


M.M

  私は、点字講習会を北区ニュースで知り、応募し、半年の講習を受け六星会土曜クラスに入会して、20数年過ぎました。勤務先と自宅との往復の私の生活は、とても視野が広がりました。
  六星会に入会してから、墨絵を教えているNさんに出会い、墨絵に興味あった私は、即入会しました。また、Nさんは、陶芸教室に通われていたので、そちらも紹介していただき今日に至っております。そんなわけで、点訳の方はあまり進まず、今、点訳している本は、10数年かかってしまいました。その間に点字表記法の改定があり、修正にも四苦八苦でした。
  なぜこの本を選んだのか? 文中に挿絵が沢山あり、詩や俳句と文章が短かったので、簡単そうに思えたからです。しかし、マスあけや言葉が難しく分からない事ばかり。ついついお喋りが進んでしまいました。ようやく点訳が終わり、Sさんに校正をしていただきましたが、ひと月程で校正表が手元に届き、びっくりしました。とても丁寧に校正をしていただきました。つくづく点訳の未熟さを感じさせられました。Sさんは、校正中に、秋の夜長ならぬ早朝から詩を味わう楽しさがあるとおっしゃっていましたが、私は、入力するのが精一杯で楽しむ余裕など無く、早く終わらせようと思うばかりでした。
  今、完成できる日を楽しみに校正していただいた所を直しています。そして点訳の基本的な事を見直すことができ感謝しております。



 

今月の活動報告

打ち出し関係
  • 図書館情報336号、337号 各9部
  • ぽけっと11月号 11部
  • ぷらざ通信11月号 10部
  • エンジョイ北区10・11月号 13部
  • きたふくし157号 15部
  • エコー広場かわら版12月号 5部
  • 会報(六星会だより)307号 16部

活動
  • 図書館活動区民の会ユニバーサル部会 8日
  • バリアフリー朗読会手伝い 22日
  • 点訳者初心者講座手伝い 3回
  • 中央図書館・滝野川会館・北とぴあ・療育園・福祉センター 自販機タックシール貼り直し



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