ミュージック イン ザ ダーク ![]() ![]() T.E 先日、暗闇の中で聞くコンサートに行きました。 視覚障害のバイオリニスト川畠成道さんを中心に、チェロの古川展生さん、 合奏は障害の有無を超えてこの日の為に特別に編成されたオーケストラです。 川畠さんは小1の時に祖父母と行ったアメリカ旅行で風邪をひき、 その時飲んだ薬の副作用で一時、重体になりました。その後、命は助かりましたが視覚を失いました。ご両親が何か一生出来るものをさせてあげたいとバイオリンを始めたところ、めきめき才能を顕わし、世界的なバイオリニストになった方です。 事前の知識を全然持たないで行ったのでいったいどんなコンサートなのか、 わくわくします。最初は川畠さんのソロ、曲が始まると10秒くらいでだんだん 照明が消えてゆき、すぐに真っ暗になりました。会場は満員でしたが、 すぐ隣の人の気配もまったく感じられず、暗闇の中でまるで自分だけに向けて バイオリンが鳴っているようでした。 曲が終わる10秒くらい前から徐々に照明が戻り始めます。 このようにして全10曲が演奏されました。それはとっても贅沢な時間で、 今までにない体験でした。それにしても真っ暗闇の中で演奏するのは 並大抵のことではないと思います。特にオーケストラの場合、 普通は指揮者がいるのにそれもなく、全員が真っ暗闇の中で きれいに音を合わせるなんて本当に奇跡的なことに思われました。 実は私が点訳をやってみたいと思ったのは、10年ほど前に川畠さんの 著書を読んだのがきっかけでした。まだ少し視覚があった小さいころは、 お母さんが楽譜を模造紙に大きく書いて練習をしていたようです。 才能だけでなく、たくさんの努力をして、あのようにすばらしいバイオリニストに なられたのでしょう。私の点訳の世界はまだまだ先が遠いですが少しずつ これからも続けていきたいと思います。 |
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