＞会報 ＞
256号
Ｉ．Ｓさん ６月２３日木曜日、中央図書館の防災避難訓練に参加してきました。当日は梅雨の真っ只中、朝から本降りの雨模様でした。 館内にいる時に地震が起こり、待機中に火事の発生、けが人の搬出、安全を確認し職員に従い戸外へ脱出という避難訓練 の流れです。普段わかっていても、本棚から離れて身の安全を、と判断と冷静さが試されます。 あとは消火器を実際に触り消火 の模擬操作を体験しました。大きさは、学校や公共の場の廊下や階段の踊り場などによく設置してあるもので、５０センチほどの高さで２キロくらいの重さがあったような気がしました。我が家の玄関や台所にある小型はなんだか頼りない気になってしまいましたが。その理由は１５秒ほどで中身の薬剤がなくなると聞いたからです。小さい物は半分くらいでしょうか？でも火事になったらまず大声で人を呼ぶのが正解です。そうですよね！ホースの先をしっかり火元に向けてできるだけ近づいてと、いつの間にか自分もできる？になってしまいました。 この日の一番のためになった事が、ＡＥＤ(自動体外式除細動器)です。以前から随分普及していて、簡単に操作可能だと聞いたことがありました。担当者の女性が使い方を説明し、やって見せてくれました。そばで聞いていて随分早口で次々に進んでしまうと思い、ためらう気持ちもありました。倒れている人に呼びかけて応答がなければ、いざ使い方訓練です。実際に器械に触りながらだとスムーズにできるのです。視覚に問題があってもやれると自信がわきました。日頃ガイドヘルパーさんに付き添ってもらいますが、いつ何が起こるかわからない昨今です。自分自身がやらなくても、どんな物か知識があれば社会と繋がっているとも思えた有意義な時間でした。 ただ、参加人数が大変少なく残念だと思いました。図書館を利用する幼児を連れたママ世代にも参加しやすいよう、どの年代にも意識をすることが大事なことではないかと思います。終了後は３階に移動し館長さんや課長さんを交えての反省会と今後の課題等を話し合う場になりました。避難訓練はこれまでも何度も実施されているとのこと、回を重ねるたび、新たな問題点が浮かぶようです。今回私を含め聴覚に問題をもっている方も参加されていました。それぞれ見直しや工夫で誰もがもっと利用しやすくなればよいと思います。１０時に始まりお昼まで中身の濃い意見交換の場になっていました。 |
目以外のなにかで、ものを見たことがありますか？ Ｏ．Ｔ 梅雨だというのに真夏日となった晴天の6月某日、東京の神宮前で行われている『ダイアログ・イン・ザ・ダーク』に参加しました。 これは、暗闇の空間で日常生活のさまざまな事柄を視覚以外の感覚を使って体験するワークショップ（アトラクション？イベント？）です。現在世界39カ国で開催されているそうです。 初対面の人も交えた8人が１グループとなり、各々白杖を持ち、完全に光を遮断したコースを歩きます。「アテンド」と呼ばれる視覚障害者のスタッフが先導してくれるのですが、私たちのときは、“ミキティ”というチャーミングな女性が担当。彼女が上手に誘導してくれるおかげもあって、最初はドキドキ緊張して白杖を握り締めていたのに、だんだん水の音、床の感触や香りなどに感覚が研ぎ澄まされてきて、得も言われぬ開放感を味わえます。よく「暗闇に目が慣れる」と言いますが、それよりは「暗闇に体が慣れる」といった感じでしょうか。 真っ暗な中では周りの8人だけが頼り。お互い声をかけあって協力して進んでいくうちに、声だけで誰だか分かってくるほど。とても初めてとは思えないほど信頼し合うことができました。参加者のひとりが言っていた「こういう状況なら、見た目で人を判断しないし、喧嘩もしなくなると思う」に深くうなずいた次第です。 触覚・聴覚・嗅覚・味覚が刺激される不思議な体験、文章だけでは伝わりませんね。どんなもの？と思った方、まずは一度体験してみてください！ 真っ暗な中での会話を通して、きっといつもと違う感覚・いつもと違う（本当の？）自分を味わえること間違いなしです！！季節ごとにテーマも変わるそうなので、私もぜひリピートしたいと思っています。 |
|
今月の活動報告 |
打ち出し関係
|
活動
|
Copyright (c) 点訳サークル六星会（福祉センタークラス）All rights reserved
