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248号(2015年11月25日発行)

 


日本点字図書館 オープンオフィスへ

I.Sさん

  11月14・15日の日本点字図書館で開催されたオープンオフィスに初めて行って来ました。 毎年行われているようですが、今年は創立者本間一夫の生誕100年ということもあり、 生誕地北海道の物産展も楽しみの一つで出かけました。
  六星会での触読のおかげで点字絵本の読みや名刺作りも難なく体験でき、 来年の干支カレンダー作成も体験しました。ほぼ機械化されているのですが、 自分の手が加わるということはうれしいものです。 盲導犬との散歩にもおっかなびっくりで体験しました。 隣りでワンコの足踏んじゃわないか? 蹴飛ばしはしないか?と・・・ でもすぐに歩調を感じ取ってくれる気がしました。 曲がり角ではコーナーに沿って体を向けて待ち、ライト・ゴーや レフト・ゴーの掛声でリードしてくれます。 階段も前足のみを1段かけ、 待ちの体勢で導いてくれます。歩き終わりお礼を言うと手をペロペロとなめて返してくれ感激!
  録音図書の音訳ボランティアの方のご苦労にも少しだけ挑戦してきました。 録音室での朗読です。「うさぎとかめ」の短いおはなしですが自分で読み、 CD版に出来上がり良い経験となりました。最近では、パソコンの合成音声での 書籍が増えてきていますが、それも読み込みだけでは出来上がらないんです。 音・訓、漢字の読み以外にも当て字や季語のように・・・パソコンを前にイヤホンを 耳にあて聞き返す作業があることを初めて知りました。例えば楽しい(ガクしい) 楽園(ガクえん)とこんな具合で、忍耐と集中力のたまものです。 日頃何気なく聞き流していた文章も何人もの方が携わっているのでした。 今は教科書や広報誌が対象だそうです。デイジー図書を日頃利用している私は、 女性の音訳者が多く、本の内容では男性朗読が適している物もあるのではとか、 関西弁など方言はどう読みあわせているのですか?と、聴いてみたかった事を伺ってみました。 「方言辞書も必要になってきたわねぇ。 音訳ボランティア界も男性の人材不足」とのこと。 パソコンの音声と技術がもっと進むと、読み違いも声枯れもなく、疲れ知らずの読み手にたよるのも、そう遠くないかもしれません。



行ってみて やってみて 体験してきたよ

K.M

  11月15日(日)日本点字図書館オープンオフィスに行って来ました。 福島さんの講演まで少し時間があったので館内を見学。そこで点字の名刺作りを体験。 「点字はやったことありますか?」と聞かれ、このセリフ、私も言ってる〜と思いながらも 「あります」と打った名刺を触読してもらい「きれいに打ててますよ」と言われ"やったね"と。
  そして福島智さんの講演です。彼は3才で右目、9才で左目を失明、 14才で右耳を失聴、18才で左耳も聴力を失った全盲ろう者です。 講演内容を私の文章力ではお伝え出来ないのが残念です。 福島さんの隣には通訳者がいて、全て指点字で通訳していました。 指が"ピコピコ"と速かったです。 その後、カレンダーを作ったり。 昔の点字器すごーく大きかったです。 いろいろ楽しくて言葉ではなかなか伝えられないので、 この次は、みなさん行ってみて下さい!
  盲導犬体験もしてきました。アイマスクをして盲導犬と一緒に道を歩いてきました。 ハーネスから伝わる犬の動き、犬の体と自分の体の一部が触れてる安心感。 危険な電柱などがあると盲導犬が前に出て来て止めてくれます。 自分が体験したことで盲導犬のすごさと賢さを実感してきました。



福島智氏講演 (点字図書館オープンオフィス)
「ぼくの命は言葉とともにある」を聴いて

S.K

  「盲ろう者の心象風景」「この障害に意味があるのか?」 「見えて聞こえる人と同じように活動することが理想なのか?」などの 問いかけにドキッとしました。 思索は君のためにある━ 10代で盲ろう者になったときに友人からおくられた言葉だそうです。 そして盲ろうという障害についてとことん考えた経験を話されました。
  見えなくて聞えない状態で生きるとはどういうことか? 孤独な感じ、この世界から消えてしまう感じ、こんな人生があるのか? そもそも、僕は何で生きているのか?と考えたとき、生きていることは不思議だと思った。 その生きている意味はあるのか、わからないけど、たぶん意味があるから生きているのだろうと思った。 もし意味がなかったら最初から生まれてこないだろう。そして、 生きていることに意味があるんだったら、見えない・ 聞こえないことにも意味があるのではないかと思った。 自分の使命があるのなら、果たさなければならない。 しんどいことは自分の人生にとって必要なことなんだろう。 将来の自分を輝かせるために必要なことなんだろう。 高校生で盲ろうになったことはがんばれというメッセージなのでは。 同じ盲ろう者が世の中にいる。 その人といっしょにがんばれという メッセージなのではないか? 見えない・聞こえないは生きていることに 意味があることと同じく意味があるのだろう。
  ここまで考えて気持ちが落ち着き、その後、 指点字というコミュニケーションの保障ができ、今日につながっていったそうです。
  「生きていることは不思議」という感覚、忘れていました! 実際に本人に会って時空を共有し、言葉を受け取る貴重な体験ができ、充実の半日でした。



今月の活動報告

打ち出し関係
  • エコー広場かわら版11月号 7部
  • ぷらざ通信11月号 13部
  • 会報(六星会だより)247号 20部
  • ぽけっと11月号 13部
  • 図書館情報212・213号 各14部
  • きたふくし127号 21部
  • 支援室だより74号 22部
  • 障害者作品プログラム(案内) 50部
  • はこべの会プログラム 25部
  • 北社協発送元シール  80枚

活動
  • 図書館活動区民の会ユニバーサル部会 8日
  • 合同ボランティア会 20日

  • 滝野川会館、スポーツセンター、北療育園、北とぴあ、障害者福祉センター  自販機タックシール貼り直し



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