ほんわり陽だまりがここちよい秋の日 |
「北区の歴史」と「図書館70周年記念誌」 A.K
「北区の歴史」は、皆様の分割点訳を私がまとめました。先史時代から現代までの北区の歴史が書かれています。 北区に長く住んでいても、なかなか昔の北区を知る機会がないものです。 今回点訳した事で、詳しく知ることができました。何故北区という区名に なったのかなど知識が増えたことは 点訳のおかげです。 ただし昔の地名の読み(町はまち?・ちょー? などなど)では苦労しました。 パソコンでの検索、中央図書館の北区の部屋は、調べ物には重宝すると改めて思いました。 「図書館記念誌」は、年表でたどる図書館史、新中央図書館・区内図書館の紹介、 座談会などが主な内容です。年表は昭和13年から平成20年までの図書館の歩みの他に その時の社会の出来事・ベストセラーまで載っていて、 「この表をどうばらして点訳したらいいの?」ああでもない、こうでもないの四苦八苦! それでも「この年こんな事あったんだ!」とその当時を思い出し 懐かしむ事で点訳の息抜きができました。 又グラフや表紙裏などの点訳は勉強になり、今後の点訳に大いに役立つと思いました。 校正をして下さった方もほんとうに大変だったと思います。改めて御礼申し上げます。 |
ものづくりの達人たち T.M
「明日を拓く匠」は世界の厳しい経済状況や激しい競争のなかで、
我が北区で頑張っている37の企業と、17人の伝統工芸作家を紹介しています。
規模は小さくても世界に誇る優れた技術を持つ企業、夜中まで新製品の開発に
没頭する老社長、確かな技を体に叩き込んだこの道何十年という職人。
この本にはものづくりの達人たちの熱い思いがぎっしり詰まっていました。専門用語がいっぱいの点訳はインターネットの工業用語辞典を検索したりして 大変でしたが、今までは前を通り過ぎるだけだった豆腐屋さんやブラシ会社が、 「あっ!あの達人だ!」と、とても身近に感じられるようになりました。 |
『真っ赤な空は忘れられない』 I.Y
この本には、第二次世界大戦を生き抜いてこられた方々の体験記録文120編が、
疎開・空襲・戦地・引き揚げ・その他のテーマに分けて載せられています。
原本の発行からも20余年がたち、戦争の悲惨さを伝え、平和を願う貴重な一冊です。
でも点訳は、よろこんで!とはいきませんでした。
当時の年齢が今の私より若い方がほとんどです。
このような辛い過去を背負って生きてこられたとは・・・気持ちが沈んだり、
考えさせられたり、点訳の手が止まることもしばしばでした。
また作業の上で特に悩まされたのは、沢山の人名・地名(中国も)の読み、
そして軍隊・兵器などの専門用語の分かち書きです。図書館の方、
校正をしてくださった方のお陰で、沢山勉強ができました。点訳中何度も、父が元気だったらいろいろ質問ができたのに、 きっと得意になって教えてくれただろうにと残念に思いました。 私にとって『忘れられない』一冊となりました。 |
国民学校! やはり自分とダブってしまう S.S
分冊して点訳した「戦争体験の記録」の原稿依頼が来たけれど、
いくら考えてもどんな内容だったか思い出せない。
それより先に封印してある自分の戦争前後の事が思い出されてしまった。私は戦火にはあっていないけれど1944年2月に父が 大阪の伯父の見舞いに出掛け、病に倒れて亡くなり、 田舎のない我が家は集団疎開しかなかった。 疎開先のお寺の本堂には学童疎開の子供達が居り、体験記録と同じように 上級生はしかられる事が多かった。 翌年2月末に6年生は進学の為東京に戻り、 学校に出迎えに来た母と一緒に我が家に戻る。 でも家は四谷3丁目の角だったので強制疎開にあい、 明け渡した家には入れない。ガラス戸越に中をのぞいて大黒柱を見ただけで、 すぐ横から青山1丁目まで行き都電で渋谷、バスに乗り換えて 世田谷の叔父の所に行き一晩泊って、翌日弟と祖母の居る秩父へ行き 1ヶ月地元の学校に通った。姉は授業などないけれど学校が替わるのがいやで、 人様の家に下宿し毎日工場へ勤労奉仕。3月に卒業すると秩父へ来て農協に勤めた (その姉ももう居ない)。 秩父の女学校へは毎日電車で通った。白いブラウスは目立つので、 家でみんな紺に染めてもらった。夏休みの暑い盛りに終戦の玉音放送を聞いた。 これで兄が帰って来ると家族は喜んだ。 今になって思うのは、先生方も上の方の方針に従ったのかもしれないが・・・ 自己を無くすと言うか押さえるというか、いやな時代でした。 お互い譲り合う心で平和に生きて行きたいものです。 |
ありがとうございました 点訳に関わってくださった皆様、お疲れ様でした。 お陰さまで今まで知らなかった北区をじっくり勉強させていただきました。 点訳にあたり「読み」をご指導くださいました北区の部屋のK夫先生、 H先生には大変にお世話様になりました。お忙しい中いつも快くお教えいただきありがとうございました。 |
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