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101号(2003年8月27日発行)

やっときた夏!
 ちょっと遅いお陽さまの登場に、せみも朝顔も 大慌てで今頃はりきったりして・・・。
そんな短い夏が終わろうとしています。

ないーぶネット研修会に参加して        S.H

  全国視覚障害者情報提供施設協会、視覚障害者情報ネットワーク、 ないーぶネット研修会に、六星会から参加費を出して頂き参加して来ました。
北は北海道から、南は九州の点字図書館の職員や、ボランティア団体の方、 136名が参加。私にとっては久しぶりに勉強して来ました。
  7月10日は「重複制作」について、11日は午前中「BE文書の制作基準」と 「入力」について、午後は「書誌データのアップロードの初歩的操作説明」についてでした。 「重複制作」って何?と思っていましたら、点字本を出版している会社があるそうです。 また、バリアフリー出版を手がけている方もおられるそうです。著作権についても考えさせられました。
「点訳のてびき」改正に伴い、BE文書の制作基準・入力については十分「てびき」を読んでなかったと 反省ばかり、またWin-Bee99の活用に切り替えなければいけない?時期なのかもしれないと実感してきました。
  六星会としては、昨年から7月にないーぶネット・アップロード団体に承認され、1年間に33冊 (内28冊完成)もの本を登録することができました。ないーぶネットの初期登録から書誌データの入力と、 マニュアル片手で四苦八苦していましたが、「百聞は一見にしかず」と言いますが、今回の研修での 一番の収穫は操作説明でした。
  ネット上に、何度も校正され苦心の上に仕上がった本が掲載されることがうれしく、それを励みに 点訳していましたが、より質の高い本の仕上がりを目指し、多くの視覚障害者に読んで頂きたいと 思いました。
みなさんのご理解のおかげで、いい勉強をして来られました。



体験ボランティア講師体験      K.A

  7月28日から8月1日まで体験ボラが行われました。 私は初めて4日間の講師を引き受けました。始まる前からどの様に講習をすすめていこうかと 考えて、頭がいっぱい、胸がドキドキ! Tさんをはじめ、お手伝いの皆さんに教えられ、 協力していただき、何とか講習を終えることができました。パソコン点訳が主でしたが、 3人の生徒さんは熱心で前向きでなごやかな雰囲気の毎日でしたね。
  点訳も講師役も、何でもまずやってみる! やりながら間違いや改善すべき点を 直していく・・・。こうして前へ進んでいる・・・。こういうことなんだ!と 体験してみて思いました。


がんばって通った皆には修了証が授与されました
修了証
画像をクリックすると、修了証が拡大されます。

生徒さんから残暑見舞い葉書が届きました。
「先日は、点字ボランティアでお世話になりありがとうございました。
学校とは違い自分で打った点字を実際に読んでもらうことが出来てうれしかったです。良い体験が出来ました。 また機会がありましたら、よろしくお願いします。     平成15年8月28日」




名刺を作らなかったSくん      Y.I

  7月14日、Tさん、Aさん、Fさん、T”さんと私5人は滝四小へ。 ひと教室に6年生54人を詰め込んでの授業となりました。Sくんは始めのうち点字版に さわって一行ほどつついていたものの、自分の名前を打つことはしませんでした。
いろいろ声をかけてみましたが、悪びれるでもなく、反抗するでもなく、ただ関心なさそうにして・・・ 「勉強、ウザい(うざったい)」と言いました。
  色が黒くハンサムで、スポーツマンタイプの彼の笑顔には似合わない言葉にちょっと びっくり。また、なるほど・・・という気もします。今の子って、なんでも“ウザい”のかな・・・。 他の子どもたちは、一応形にしていましたが、心残りの2時間でした。
  私は、彼らの役に立っていたのかしら? Sくんには『ウザくないもの』を見つけて 頑張って欲しいと思います。






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