第8回北区内田康夫ミステリー文学賞 大賞受賞作 | |
題 名 | 完璧なママ |
著 者 | 松田 幸緒 |
掲 載 | 月刊ジェイ・ノベル(実業之日本社) |
点訳巻数 | 全1巻 |
点訳完成 | 2010年7月 |
納品先 | 中央図書館 |
点訳者コメント | <E.T> 北区は浅見光彦で有名(?)になり、シリーズに登場するお団子屋さんもにぎわっています。 加えて「北区内田康夫ミステリー文学賞」も今年で8回目になり、応募総数268編とのこと。 優劣つけ難い作品から大賞に選ばれた作品です。 完璧といえる人間が存在するかどうか・・・ まずはお読み下さいませ。 |
内田康夫さんの講評 |
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第8回を迎えて応募総数は過去最高の268作品を数えました。
しかし、作品のレベルはというと必ずしも満足できるものばかりではありませんでした。
最終選考に残った5作品についても、傑出したものはなく、
その意味で選考は難しいものとなりました。 審査員特別賞の『御用雪氷異聞』は、加賀から江戸の将軍へ雪氷を届けるという、 史実に則った作品で、まず題材が面白い。加賀からでは途中で氷が溶けてしまうので、 加賀前田家の支藩がある上州から届けるカラクリにからむ話。 区長賞の『神隠しの町』は、221世帯、約500人の住人が一夜にして消えてしまう―と いうミステリーで、よくある話ですが興味をそそられます。 いったいどうやって?なぜ― 簡単に言うと、 目的は人探しで町の住人を丸ごと消してしまったという話。 大賞の『完璧なママ』は、好感が持てる作品ということで、 審査員の多くに異論がありませんでした。完全犯罪を目指した作品としては、 少なからず問題点もありましたが、文体は明るく、語り口も爽やか。 本来ならつらい話になるところですが読後感は悪くありませんでした。 |
〜公式サイトより〜 |
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