「アレイ」とは小路の意味、
“夢見小路”に暮らす老人が詐欺の被害に遭う物語です。
被害者の老人たちがみんな善人で警察沙汰にせず、
犯人も最後に善行を行うため、読後感が非常によいのです。
タイトルのわかりにくさ、「金融機関を騙った詐欺」が許されてよいのか、
警察は何をやっていたのか? 等の疑問は生じましたが、
それらを凌駕して余りあるほど ほのぼのとした気分のよい物語で、
選考委員の大半がこの作品を大賞に推しました。
(三月六日、授賞式当日の講評より)
第3回北区内田康夫ミステリー文学賞 大賞受賞作 | |
題 名 | ドリームアレイの錬金術師 |
著 者 | 山下 欣宏 |
掲 載 | 月刊ジェイ・ノベル(実業之日本社) |
点訳巻数 | 全1巻 |
点訳完成 | 2005年7月 |
納品先 | 筑波大学附属盲学校、 福祉センター図書室 |
点訳者コメント | <T.E> 古い町に住んでいるお年寄りの善人集団。騙されはしたがハッピーエンド! 世の中そんなに甘くはないんだけどなあと、連日新聞を賑わす事件と比較してしまいました。 |
Copyright (C) 点訳サークル六星会(福祉センタークラス)All rights reserved