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第12回北区内田康夫ミステリー文学賞 大賞受賞作
題 名友情が見つからない
(ジェイ・ノベル)
著 者立木十八
点訳巻数全1巻
掲 載月刊ジェイ・ノベル(実業之日本社)
点訳完成2015年2月
納品先北区立中央図書館
点訳者コメント <K.N>
実業之日本社発行 月刊ジェイノベル4月号に掲載されたものです。
第12回北区内田康夫ミステリー文学賞 大賞受賞作

小学校の教室の風景が懐かしく思い出されます。友情の行方は?


内田康夫さんの講評
第十二回を数えて、バラエティに富んだ作品に恵まれたという点では今回が最高といっていい。ただし特色がそのまま飛び抜けた秀作に繋がるとは限らないのが難しいところ。文章力は当然として、ストーリーの展開の方法など、いま一歩という観のある作品が少なくなかった。ともあれ、思いがけないテーマが出現すると、読む側としては楽しい。まずは何を書くかが最大の決め手になると、あらためて認識した。

小学五年生の「山田孝紀」が主人公。人気ゲームカセットを持っていた孝紀は、友人から貸して欲しいとせがまれていたが、そのカセットが教室の孝紀の机から突然なくなる。犯人探しが始まり、疑いが同級生のユウスケにかかる。そこへマコトという謎の少年が現れ、ユウスケのために真相を究明すると言う。マコトの推理の前に「山田孝紀」は追い詰められる。子供らしい他愛のない話なのだが、喋る言葉は大人並。この辺りの違和感に目をつぶれば、爽やかなミステリーと評価できる。

「月刊ジェイ・ノベル 2014年4月号」(実業之日本社)より抜粋
〜公式サイトより〜





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