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しまなみ幻想 名探偵浅見光彦の事件簿


ピアニストを目指している村上咲枝は、 1週間おきの週末ごとに自宅のある愛媛県の今治市から東京へレッスンに通い続けている。 片道11時間半、船中2泊の長旅である。咲枝の音楽の才能を見い出したのは母親の美和だった。 3歳からピアノを習い始めた咲枝が遊び半分に鍵盤を叩くうちに、 一度耳にしただけのメロディーを同じように弾くことが出来る力があると知って、 自分がかなえられなかった夢を託すべく音大時代の親友島崎香代子へ託したのである。 しかし、その母は今はもういない。来島海峡大橋から投身自殺をしてから3年が経とうしていた。 理由は実家の老舗和菓子店が抱えた負債を苦にしたというものだったが、 咲枝はそんなことで母が死を選ぶとはどうしても考えられなかった。そして、 その疑念を自分以外の人間が抱いていることを知って彼女は驚くことになる。 浅見光彦という以前島崎先生宅で顔を合わせたルポライターが、母の自殺についていくつか調べてみたところ、 不審な点が出てきたのだという。こうして二人は協力して事件の真相を知るために乗り出すことになるのだったが……。

題 名 しまなみ幻想 名探偵浅見光彦の事件簿
(浅見光彦シリーズ)
著 者内田 康夫
出版社講談社
ISBN978-4-06-285524-2
点訳巻数全4巻
点訳完成2019年2月
納品先北区立中央図書館
筑波大学附属視覚特別支援学校
サピエ図書館登録済み
点訳者コメント <O.M>
しまなみ海道で発生した投身自殺は本当は殺人事件だった。
ルポライターの浅見光彦がなぞの死を解明するだけでなく、 しまなみの歴史、名所などを巡り、真相に迫っていくので、 しまなみ海道へ行ってみたくもなる小説です。





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