私はみんなと違う。
そうやってみんなと一線を引きながら、都合が悪くなると線を消す。
ずるい。卑怯。矛盾だらけだ。
中学生になったら本当の人生がはじまるはずだったのに……、
私は今も仮の人生を生きている。
佐藤瑞紀(さとうみずき)は、中学受験に失敗し、公立の中学へ通うことになった。
学力試験は通ったのに、抽選で落ちた。
その事実に苦しむミズキは、中学三年間を冬眠してすごそうと決意する。
最小限のエネルギーで、最低限の消費活動をしてすごそう、と。
しかし、体育祭での三人四脚や、理科部からの勧誘、
そして小学校のころ気になっていた竹内奏斗(たけうちかなと)との再会によって、
なにも感じないはずの心は波立っていく……。
題 名 | 木曜日は曲がりくねった先にある |
著 者 | 長江優子 |
ISBN | 978-4-06-218406-9 |
出版社 | 講談社 |
点訳巻数 | 全2巻 |
点訳完成 | 2014年9月 |
納品先 | 筑波大学附属視覚特別支援学校 |
点訳者コメント | <N.Y> ラピスラズリとか 共感覚とか初めて 目にする 言葉が 多々あり戸惑いましたが 大変 勉強になりました。 紙に 文字を書くだけで そこに 鉱物のような 美しい色を 見ることが出来る? なんて、羨ましいなあ |
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