●元ベルリン駐在大使だった老将軍オートレック男爵が遺体で発見された。 しかも男爵が大金を出して手に入れたという青色ダイヤが見当たらない。 それはパリに住む者なら知らない者はいないといわれるほど有名な宝石である。 パリ警視庁のガニマル警部は10日ほど前に男爵家に雇われたばかりだという 女中の仕業だと見当をつけて後を追うが、事件の黒幕であるアルセーヌ・ ルパンにまんまと出し抜かれてしまう。ガニマル警部は、百戦錬磨の怪盗 には到底太刀打ちできそうもないと敗北感にうなだれるのだが、 頼りになる人物が一人だけいると、ルパンの被害者であるクローゾン夫 人から教えられる。その人物こそ名探偵シャーロック・ホームズだった。 確かにガニマル警部にとってもホームズは尊敬してやまない天才である。 しかし、それで一気に希望が持てるというわけにもいかない。なぜなら 名探偵ホームズを擁したとしても勝利を確信することはできなかったからだ。 ルパンという男はそれほどまでに手強い相手だとガニマルは危惧していたのである。 しかしまた一方でホームズとルパンの戦いはイギリスとフランスとの戦いでもあり 、避けられない運命的なものだとも感じていたのだった。こうして名探偵と怪盗 による天才同士の決戦の火ぶたが切られた−−。 |
題 名 | ルパン対ホームズ (新装版) |
著 者 | モーリス・ルブラン |
訳 者 | 日暮 まさみち |
出版社 | 講談社 |
ISBN | 978-4-06-285406-1 |
点訳巻数 | 全3巻 |
点訳完成 | 2021年11月 |
納品先 | 筑波大学附属視覚特別支援学校 サピエ図書館登録済み |
点訳者コメント | <S.T> 初回と同じ様に、校正していただいた皆さんの力添えがあっての事でした。思い込みがあつたり、 勘違いしたり、修正したつもりがしてなかったり、、、、。反省多々です。 次の点訳本に生かせたいと思っています。 |
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