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アンネ・フランク物語


 第二次大戦中、15年9か月という短い生涯をかぎられた自由のなかですごし、亡くなった少女、アンネ・フランク。ユダヤ人であるというだけで、食べることも眠ることも制限されたなかで、アンネは一日一日を生き、そして死にました。  隠れ家のなかでアンネが書きつづった日記で、わたしたちは、自由をうばれてもなお、未来に希望を失わず、強く生きた少女の姿を知ることができます。
 1945年、第二次世界大戦が終わってから、日本は、どこの国とも直接には戦争をしていません。  けれども、いまこの時代にも、大勢の「アンネ」が世界中にいます。みんなが仲よく、自由に生きられる世界をアンネはのぞんでいました。
 その世界が実現可能かどうかは、わたしたち一人一人にかかっている−−アンネの一生は、そのことをわたしたちに伝えてくれるのです。

   アンネの生い立ちから、日記に書かれていないお話、父親のオットーの人柄、迫害されたユダヤ民族についてにもふれ、世界中で読みつがれている日記の作者、アンネ・フランクの一生を読みやすい日本語と解説でおとどけします。
 人気の高かった「少年少女伝記文学館」(1989年6月28日初版)からの復刊、文庫化です。人気の平澤朋子さんの挿し絵、豊富な解説で、小学生に、読みやすい仕上がりです。

題 名アンネ・フランク物語
著 者小山内 美江子
出版社講談社
シリーズ講談社青い鳥文庫
ISBN978-4-06-285435-19
点訳巻数全3巻
点訳完成2023年4月
納品先筑波大学附属視覚特別支援学校
サピエ図書館登録済み
点訳者コメント <S.C>
点訳を始めたころ、ウクライナでの戦争報道が毎日ありました。戦争は誰にとっても、悲しみや忘れがたい痛みを残すものだと誰もが知っているはずなのに、今も終結を迎えることなく続いています。
この点訳は1年がかりで完成しました。相も変わらず、書式やら記号の使い方、写真やイラストの処理などなど、皆様のお力を頂きました。校正に至っては6回以上になると思います。読みやすい、正確な点訳の重要性を再認させてくれた、思い入れの深いものとなりました。ありがとうございました。






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